たまたま付けたテレビで

富野由悠季御大がご出演。
実はボクはガンダムを一度も見たことがありません。
ガンプラとかガンダム世代とかの言葉は知っているのですが・・・
で・・・内容としては、「ニュータイプ」とは?ということ。
結論としては、「誤解せず理解できる人」=「ニュータイプ」で
人間は「ニュータイプ」に進化しなくてはならないという。
そうすれば戦争や離婚は起きないということだ。


この主張はエヴァンゲリオンと似ていると思う。
人類補完計画」=「人類の意識統一」
が描かれたものと全く同じではないか?


ああいう監督業に就いていると、完璧な理想を描くのだろうか?
富野由悠季庵野秀明は思考的に似ているのかもしれない。
作品の表現形態や表現法は大きく異なるが。
しかし
根底の主張したいことが似通っている気がする。


ボクは人間同士が誤解しないことは在り得ないと思う。
例えばそんな世界が在り得たとしよう。
そんな世界では、人間は絶滅しているに違いない。
キノの旅?・「人の痛みがわかる国」参照)
(「新世紀エヴァンゲリオン劇場版・Air/まごころを、君に」参照)
人間の考えていることなんて嫌なことばかりだ。
恨み・嫉み・怒り・悲しみ・・・・負の感情。
こんな他人の感情を理解したくはない。
もちろん
喜び・楽しみの正の感情も共有できるのだが
突飛な例だが
レイプ犯が犯行をすべて覚えていないのに
レイプされたほうはどんなことをされたか10年たっても忘れないという。
負の感情は伝播し拡大するのだ。
負の感情を共有するリスクは大きすぎる。
人は快楽があるから生きていけるのだから。


人間は進化しなくていい。
『他人を想う優しさ』や『自分をより高い所にもっていこうとする向上心』を
意識するだけでいいと思う。
ニュータイプになる」や「進化する」なんて言葉で形容されなくてもいいんじゃないかな。