水樹奈々に関する考察

がちょっと面白かったので、ボクもちょっと考えてみよう。
最近のアニメ系音楽業界の個人的分析。


(1)「正月三が日から声優が武道館ライブができるのはなぜ?」
単純に「誰も正月から働きたくない」からだと思う。
カウントダウンライブなどは大物アーティストはしなくなっている。
どの会社でも赤字にならない程度のチケットがハケればイベント自体は開催可能だと思います。
声優イベントで大きな収益の柱は、何と言っても物販以外考えられません。
ラジオ大阪では物販のためにイベントをしていると考えても良い。)
また物販商品自体は、それほど原価が高いものでもなく非常に高収益が見込める。
声優ファンはグッツにたっぷりお金を使ってくれるっていう点も大きいかもしれません。
したがって、武道館のキャパに対してチケットの量さえハケれば
どのアーティストであってもこの時期はライブを開催でき、ライブをすれば会社は大儲かりでしょう。


(2)「水樹奈々は演歌歌手に転換した方がメジャーになるのでは?」
もともと、水樹さんは演歌歌手志望だったそうですが
水樹さんのマネージメント会社が利口であれば転換はさせないでしょう。
演歌業界もアイドル化が進んでおり、CDのセールスも声優と対比してもさほど変わりないでしょう。
逆に、声優のほうがセールスはいいかもしれません。
また、演歌でなら紅白歌合戦出場も可能だという人もいるそうなんですが
紅白自体に何のメリットがあるんでしょうか?
いくら声優の仕事の単価が安いといっても、
歌手と声優の「2足の草鞋」は結構儲かるのではないでしょうかねぇ。
キングレコードという会社は演歌に強い会社だそうですが、
それ以上にキングレコードはアニメ系のCDを束ねる会社です。
コナミスターチャイルドなどのアニメ系レーベルが多数参加しています。
ただ、レーベルごとが独自に動いていて、キングは単なる販売元なんですよね。


(3)「声優CDのセールスは伸びている?」
勢いがあるせいなのか、過大評価されている気がします。
昔も今も大してセールス量は変化していないのではないでしょうか。
逆に一般のCDのセールス落ち込みが激しいため、上向きに見える面が多いんですが
そもそもこの市場がニッチであるため、大して変化していないと考える方が妥当でしょう。


(4)「キングレコードスターチャイルドレーベルとは」
基本的にスターチャイルドとは「大月帝国」だと言ってよいでしょう。
エヴァンゲリオンで一発当てた威光は健在のようです。
月氏キングレコード本体の常務取締役であるため発言力は強いらしい。
スターチャイルドドリーム2」などのお金のかかるホールイベントにもかなり積極的ですね。
(これは前年のスターチャイルドドリームの実績が黒字だったから今年も行われたと思う。)
そもそもスターチャイルドは近年、林原めぐみというドル箱を失っています。
結婚とか出産とかで第一線から離脱したのは仕方ないのでしょう。
堀江由衣もどこまで人気が続くのかがわからないため、
スターチャイルドは近年新人発掘を積極的に行っています。
can/gooangelaeufoniusなどのアーティストやDROPSやPastelやTAMAGOなどの声優ユニットなど
実験的にデビューをさせてイベントに投入しているようです。


(5)「Lantisの勢いってすごいよね」
最も勢いのある会社がLantisですね。アニメの主題歌の起用が多く、
一般のCDに比べるとセールスは低いかもしれないが、勢いはすごい。
また今度色々調べてみよう。


色々押され気味のスタチャではあるが、スタチャはフットワークが軽いですねぇ。
「D.C〜ダ・カーポ〜」でのLantisとのタッグや「DROPS」でのローソンとのタッグなど
色々仕掛けていてアニメ音楽業界は本当に面白いなぁと思う。