ディレクター論

書くといった手前・・・書かなあかんと思うので。

声優ラジオ番組という特殊分野をもう10年近く聞いているボクとしては、
比較的いいラジオか悪いラジオかが第一回目にしてわかるスタンドがあったりなかったりします。

早速ですが
いいラジオには、いい構成作家さんかディレクターさんがいます。
また、いいディレクターさんがいる番組は存続している傾向があります。
そして、いいラジオのディレクターさんは、フリーのディレクターさんが多いです。
これは,ラジオは金銭的に安いので、外部に任せた方が、企業のコスト削減につながるというのもありますが
フリーだけに実力も相当もっているディレクターが多いからです。

本来
ラジオという媒体は、モロに宣伝を出します。
ものすごくスポンサー様の影響が強く出るのです。

緒方恵美アニキがAMKOBEでラジオを突然打ち切られたという話がありました。
この真相は,パーソナリティと製作会社との揉め事だったそうです。
少し話しのすり替えになっていますが
つまり
スポンサー様が気に入らなければ、即打ち切り。
これはラジオ業界のセオリーだそうです。
テレビとは違い、翌週から突然終了ということもしばしばあるそうです。
(テレビは2〜3週貯め撮りしてますが、ラジオはハガキなどの返りがあるので、
年末進行以外あまり貯め撮りしない傾向があります)
(最近は、比較的自由に放送したければ、スタジオで自分で撮って、
インターネット配信という形をとってる方が多いようです。)

しかし
スポンサー様に束縛された中でも
アニラジ黄金時代を支えたディレクターはすごい実力を持っていると思います。

かほるときみきみドキドキHAPPY☆LESSONのディレクター
ワタライ氏
プライベートを切り売りする自虐的なプロデューサー
斉藤K
エロゲーからアニメまでなんでもプロデュースのディレクター
おたっきぃ佐々木
など他にもいいディレクションをする人もたくさんいます。


ディレクターもしくはミキサーは
番組制作の上で必ずやらなくてはいけない事があります。
それは
CMをいれること。
くどいですが
スポンサー様が気に入らなければ、即打ち切り
ですし
スポンサー様(つまり金)がなければ番組は放送できません。

パーソナリティが面白くなくても宣伝告知とCMの入れ方で
ディレクターの質が問われるといっても過言ではないと思います。
(スポンサーの番組に対するイメージが良いか悪いかがディレクターの構成によって決まる)

特にCM

キッチリ枠が決まってる中で話に一貫性を持たせ、
枠に収めて、CMに入れるパーソナリティは、ほとんどいません。
林原めぐみ閣下
文化放送・長谷川氏&日高のり子
岩崎和夫氏&南かおり
などベテランでも枠に収まらないこともあります。

そこをCM前とCM後で話の流れを作るためには必ずディレクターの編集にかかってるのです。

正直、最近の番組はパーソナリティの実力低下が激しいです。
個人のネットラジオより面白くない番組もあります。
そんな状況を打破するため、ボクは
ディレクターが上手くカバーして
ラジオ的なしゃべりのパーソナリティを育てあげて欲しいのです。

いい番組がなるべく長持ちするように・・・
そしてもう一度アニラジ黄金時代が来ないかなぁ・・・
と思う今日この頃です。